本格的な使用の前に

 サポートを停止してからかなり年月が経過していますので、マシン環境によって動作が異なる可能性があります。SAはフリーウェアである代償として、SAによって発生した如何なる損害も保証しないという点に注意してください。必ず、各自で動作テストを行ってください。


 ここでは動作テストに関して、知っておいた方が良いと思われる点について触れたいと思います。

 SAのプログラムは、分析プロセス毎に分離されています。これらのプログラムを列挙しておきます。(微分に関するデータ処理は、以下のプロセスと完全に独立しているため、簡略化の為に省略します。)

1.実験データの読み込み(データ間の線形補完処理を含む)
2.電流-電圧特性グラフの描画
3.自動分析によるイオン電流直線の決定
   決定した直線を通る二つの点を決定し、出力します。
4.直線入力
   自動と手動の違いはありません。自動分析の場合は、3で出力された2点を、ユーザがマウスで入力したと見なして処理します。
5.電子電流値の計算
     計算のベースとなるイオン電流は、4で決定したイオン電流になります。
6.セミログ描画
7.2直線の自動処理
   各結果は、それぞれの直線が通る2点の座標という形で出力されます。
8.2直線入力
   自動と手動の違いはありません。自動分析の場合は、7で出力された2点を、ユーザがマウスで入力したと見なして処理します。
9.各プラズマパラメータの算出
   パラメータの算出は、入力された直線によってのみ行われます。

 このような特長を踏まえ、以下の部分を重点的に確認すれば良いと思います。

1.電流-電圧特性のグラフが、入力データと一致するか?
2.セミログ上の電子電流値が正しいか?
3。セミログ上で入力された2直線の傾きと交点によって計算したプラズマパラメータと、表示されたプラズマパラメータは一致するか?
4.ファイル出力したプラズマパラメータが画面上のデータと一致するか?